ある手術が珍しく続いたのでご紹介。
瞬膜腺脱出、一般的にはチェリーアイと呼ばれています。
↓症例写真

目頭の中には“瞬膜”がありその内側にあるのが“瞬膜腺”。
これが反転して瞬膜から飛び出てしまったのがチェリーアイです。
若い子に起きやすくコッカースパニエルやペキニーズに多いとされますがどの年齢、どの犬種でも起きます。
まれに猫でも起こります。
脱出が長く続くと結膜炎、角膜炎、色素沈着、痛みなどが起こります。
治療
①目薬
たまに目薬で落ち着く子がいますが多くの子は治りません。
②瞬膜の内側に戻して様子見
ひとまず本来の位置に戻します。瞬膜腺と周囲組織の結合が弱くなっているので再発しますが1年に1~2回ならそのたび戻せばいい。けっこう何とかなります。
ただし手で押し込むだけでは戻りません。道具とコツが必要です。また高齢の子だと腫瘍の可能性があるので必ず病院にご相談ください。
③手術
瞬膜腺を瞬膜内側に固定する手術です。
瞬膜腺は涙の35%を産生しているのでこの機能を維持するのがポイント。

瞬膜の内側に戻したところ。

瞬膜内側の結膜を切開して瞬膜腺の収納スペースを作成。
この中に入れて閉じますが一部を開放して涙は出せるようにしておきます。

手術直後
瞬膜は出なくなりました。
術後なので眼球結膜(白目)が充血しています。

手術から3週間後
再脱出はありません。結膜の充血も落ち着きました。
これで治療終了です。
実は何年も治療②でほぼ全ての子が維持できていたし多くが再発も無かったのですが、
なぜかここ1年で3例手術しました。
チェリーアイブーム??
手術は日帰りでできます。
お困りであれば早めにご相談ください。
瞬膜腺脱出、一般的にはチェリーアイと呼ばれています。
↓症例写真

目頭の中には“瞬膜”がありその内側にあるのが“瞬膜腺”。
これが反転して瞬膜から飛び出てしまったのがチェリーアイです。
若い子に起きやすくコッカースパニエルやペキニーズに多いとされますがどの年齢、どの犬種でも起きます。
まれに猫でも起こります。
脱出が長く続くと結膜炎、角膜炎、色素沈着、痛みなどが起こります。
治療
①目薬
たまに目薬で落ち着く子がいますが多くの子は治りません。
②瞬膜の内側に戻して様子見
ひとまず本来の位置に戻します。瞬膜腺と周囲組織の結合が弱くなっているので再発しますが1年に1~2回ならそのたび戻せばいい。けっこう何とかなります。
ただし手で押し込むだけでは戻りません。道具とコツが必要です。また高齢の子だと腫瘍の可能性があるので必ず病院にご相談ください。
③手術
瞬膜腺を瞬膜内側に固定する手術です。
瞬膜腺は涙の35%を産生しているのでこの機能を維持するのがポイント。

瞬膜の内側に戻したところ。

瞬膜内側の結膜を切開して瞬膜腺の収納スペースを作成。
この中に入れて閉じますが一部を開放して涙は出せるようにしておきます。

手術直後
瞬膜は出なくなりました。
術後なので眼球結膜(白目)が充血しています。

手術から3週間後
再脱出はありません。結膜の充血も落ち着きました。
これで治療終了です。
実は何年も治療②でほぼ全ての子が維持できていたし多くが再発も無かったのですが、
なぜかここ1年で3例手術しました。
チェリーアイブーム??
手術は日帰りでできます。
お困りであれば早めにご相談ください。
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