<今回は子供のアトピーに関する話です。ただ僕は小児科医師でもなければアレルギー専門の獣医でもありません。一つの情報、考え方としてお読みください。また正確な情報を集めたつもりですが誤りがあった場合は訂正いたします>
お盆の帰省時に、知人の奥さんに「1歳になる前に動物園に連れて行けばアトピーになりにくくなるって聞いたけどホント?」との質問を受けました。その話は初耳だったので自分なりに調べてまとめてみました。
嫁のように楽しい文章は書けませんがお読みください。
2002年アメリカで発表された論文によると「1歳まで犬や猫を2匹以上飼っている家庭で育った子供は、6~7歳時にアトピー性疾患にかかっている確率が、他の子供の約半分であることがわかった」そうです。
文章が長くなるので詳細はこちら
(原文が見つからなかったので個人HPにリンクさせていただきました)
また南ドイツでの調査で非農家の子よりも農家の子の方が花粉症やぜん息などのアトピー性疾患が少なかったそうです。
他に「兄弟が多い方がアレルギー疾患の罹患率が下がる」、「子供の集まる保育園で幼児期を過ごしたほうがアレルギー疾患の罹患率が下がる」などのデータもありました。
身体の免疫システムは“細胞性免疫”と“液性免疫”から成り立っています。
(この辺の話は眠くなるかも・・・。よく分からなければ読み飛ばしてください
)

この二つがバランスよく働く事で免疫システムは正常に保たれ、本来無害である花粉やほこり、猫の毛などには反応しません。
このバランスが崩れ液性免疫にかたよるとアトピー疾患を発症しやすくなると言われています。
実は産まれたばかりの赤ん坊の体は液性免疫に極端に偏っています。だれだって最初はアレルギーを起こしやすい体とも言えますね。
新生児は無菌状態だった母体から外へ出て無数の細菌に触れる事になります。
そうする事で細胞性免疫を発達させ、免疫システムを成熟させていきます。
これが2歳くらいまでの間に起こります。
つまり環境中の細菌は多いほど体の免疫システムはバランスを保たれ、アトピー性疾患を発症しにくくなると言う訳です。
動物(人を含む)の体は細菌の温床です。
一緒に生活する動物の数が多いほど、環境中の細菌は増えます。
接触する細菌が増えるほど体の免疫システムは刺激されバランスを保つ事ができます。
これは成人も同じなんでしょうけど、システムが構築される2歳までの時期は影響が出やすいという事なんでしょうね。
だから「同居動物が多い方が」、「兄弟が多い方が」、「保育園に行かせた方が」 アトピーが少ないのだと思います。
で、冒頭の質問の僕なりの答え
「1歳までに動物と濃厚に触れ合えばアトピー性疾患にかかりにくくなるのはホント。でも動物園に遊びに行く程度では難しいかも」
です。
一家に2頭以上のペットが当たり前の世の中になればアトピー性疾患の子も減るのかもしれませんね。
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ちなみにうちはどうなっているかというと


我が家の女王(
)も娘を認めてくれたようです(笑)

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