写真の子は生後1ヶ月の頃に保護されました。
保護時から感染症にかかってました。
結膜炎が酷く両眼とも見えない状態でしたが、飼い主さんの懸命な治療のおかげで左目は日常生活に支障ないまで改善しました。
右目は結膜炎はある程度治まったものの角膜のにごりが残りました。
撮影時は比較的キレイなのですがこの少し後から結膜炎が悪化。
痛みを伴うようになったため右目の摘出を実施しました。
 
上が手術前、下が手術後です。
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如何でしょう。
そんなに違和感は無くないですか?(^^)
術後は痛みが無いので本人が気にすることは無くなりました。
目やにや涙が出なくなったのでケアが楽になりました。
見た目がスッキリしたので安心して見ていられると飼い主さんにも喜んでいただけました。
 

「目を取る」と聞くと多くの人が戸惑うと思います。
ですがすでに失明している目は摘出しても本人の不便は変わりません。
むしろ痛みの原因がなくなるので楽になります。
内服や点眼での治療後に失明だけでなく痛みが後遺症として残った場合は眼球摘出も検討すべき治療と考えます。
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おまけの写真。
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以前飼っていた当院のうずらちゃんです。
この子も若い頃に右目を摘出しています。
でも違和感無いですよね。
上述の飼い主さんはうずらの事をご存知でしたので眼球摘出後のイメージがあったんですね。そのため抵抗無く手術の受け入れてくれました。うずらの功績です(^^)