耳の中をビデオオトスコープ(耳の中をビデオで見られる道具)を用いて洗浄した動画です。
(音声はありません)






症例はダルメシアンの女の子 
 
耳の痒みが続いていたためビデオオトスコープを用いた耳道の観察と洗浄を実施しました。
 
耳の壁は炎症を起こし赤く腫れていました。
 
奥(水平耳道)には落ち込んだ毛と耳垢の塊が詰まっており、これが痒みの原因と考えられました。
 
 
洗浄液で耳垢を軟化させ、浮かし、鉗子でつかみ出す。あるいは生理食塩水で洗い出す。
 
無理をすると鼓膜に穴が開くので地道な作業を繰り返します。
 
細かな垢も取り除て終了。
 
 
処置後は自宅で点耳薬を入れていただきました。
 
2週間後はまだ垢がありますが壁の炎症は引いています。 
 
2か月後は炎症も垢も、痒みも無い状態を維持しています。

 
 
 
綿棒やウェットティッシュでの耳掃除は耳垢を押し込みます。 
掃除のつもりが、耳垢を奥に押し込んで見えなくしているのかもしれません。
見た目がキレイでも痒みが続いているなら一度病院で調べてもらいましょう。