
※新しい記事をアップしました → 高齢動物の手術 2023
高齢の手術のご相談が増えています。
2015年の記事ですがうちのブログを見ての問い合わせもあります。
10~15才くらいで歯周病や腫瘍の手術が多いですね。
〇 高齢なので手術できない、と思って諦めていた。
〇 知人に「10才過ぎたら手術はしない方が良い」と言われて、そう思っていた。
〇 手術を避けようと様子を見ていたが悪化してきた。
いろいろな事情があると思いますが、諦めないで欲しい。
小型犬や猫の10才は人なら56才。
手術を諦める年齢ではないでしょう。
寿命も延びていて17才越える子もいる。
15才で諦めたら2年も寿命が短くなります。
そして気づいたのなら早めに相談して欲しい。
様子を見るうちに手遅れになります。
せっかく手術するなら完治を目指したい。
また発見が遅れたため完治を期待できないこともあるでしょう。
それでも手術で余生を楽に過ごせるようにできるかもしれない。
完治だけが治療ではありませんから。
当院は手術の可否を年齢で決めていません。
血液検査、レントゲン検査、エコー検査、その他検査を術前に行い、その結果を元に決めています。
手術できない結果ならどうやってQOL(生活の質)を高めるか、一緒に考えます。
高齢動物の手術で迷われたらひとまず診察を。
動物と人が一緒に、長く、楽しく過ごせるようにお手伝いをしたいと願っています。
※参考までに、臓器の機能低下が無い高齢動物の手術死亡率は0.05%。何らかの機能低下が認められた場合は1.33%。これを高いと見るか低いと見るかは人それぞれかもしれません。
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